不幸に飲まれそうになった時

幸せに気づくために意識の持ち方

災難ばかりが起きていて、どうしてこんなに不幸が重なっているのかと悲しくなったら、ここで少し立ち止まりたいです。

引っ越して家族が入院、予後不良で長期化、交通事故に見舞われた、ここ数年で夫の両親と不仲になり日々がストレスの渦中、夫は失業、自分も持病持ちになる、悪い話をすればいくらでも出てくる状況でどうすれば良いのかもう分からない状態で相談された時のお話です。

災難続きと感じている時に「運気アップで改善!」「災難除けでなんとか!」みたいな方に意識を向けやすいですが、根本から対処をしていく方が解決が早いです。

まずはいつも通り「一つずつの状況」を伺います。

・ご家族の病気に至った経緯や長期化の原因の整理

・交通事故に見舞われた時の状況と「その前後でどういう状態にあったか」の確認

・両親との関係性悪化の原因や経過、可能な対処

・失業に至った経緯や望んでいる事、今必要な事

・持病持ちになるに至った経緯や今後の方針

相談されている方が「不幸」と思っている事を、改めて一つずつ「はっきり」させます。

これによって不運だ不幸だ悪い事だと思っていた事が、運不運を取り除いた「現実の出来事」として整理整頓されます。

起きた出来事を「不幸」という感情で受け止めてしまうと、ネガティブな感情に振り回されてしまい、「なんでウチばっかりこんな感じになるの。何がいけないの?」と自分の外側に原因を求めやすくなります。

理由を外側に求めても出口は見つからないので、「起きた出来事を受け入れる」ところから道を開いていきます。

何か問題が起きそうな時は「あ・・・これ気をつけておかないと危ないかも」と気がついていることが多いのに、無理を通してしまいます。

結果的に問題を引き寄せます。

病院の入院も、入院出来た事は良いとして、「本当にその病院、このタイミング、その判断で良かったのか?」と考えてきたかどうかです。

様々な要素を考慮してもダメな時はダメですが、それでも「出来る限りの事」をした後であれば、意識を次に向けることが出来ます。

人間関係の不調こそ分かりやすくて、前から苦手だったのに「〇〇であるべき」と自分を抑えつけてお付き合いをしてしまえば、うまく行く方が難しいです。

でも、どういう想いでいるのかがはっきりすれば、適切な距離感も分かりますし、すっきりします。

失業についても、「失業そのものに善し悪しは無い」と思って良いです。

それよりもせっかくの機会なのですから、前から思っていた事を始めるも良し、生活があるなら生活収入を軸にしつつも、第二の人生に向き合うチャンスです。

失業をネガティブな感情で受け止めてしまうと、思考が後ろ向きになりやすく、焦ってとにかく何でも良いからと条件で仕事を探します。

仕事は何でも良いのですが、条件で仕事を探すと「こんな仕事をしたいわけじゃない」と受け入れられなくなり、精神的に辛くなる一方です。

どんな仕事であっても自分に合った仕事のやり方があります。

自分に合った仕事のやり方を意識し始めると、目の前の仕事を受け入れられるようになり、余裕をもって取り組めます。

だからこそ、「失業」をネガティブに受け止める前に、これまでの仕事に対する想いや希望、どうしたいかなどを改めて整理することで、「あぁ、これはすごく良いタイミングで失業出来たかも」となります。

全ての出来事は「今よりも幸せになるための学びのタイミング」を教えてくれています。

だからこそ「今この状況が自分に必要とするなら?」と問いかけることで、次の一歩が見えてきます。

「不幸」と感じている事が、実はチャンスだったと分かったら、人生は180度変わります。

手間が省けるとかラクが出来るとかはありませんが、人生が満たされ幸せを感じやすくなります。

そうは感じられない時は受け取り方を間違っているかも知れません。

まずはそこから始めてみることで、今が変わり始めます。

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