この世界はなぜ苦しいのか?

〜奇跡講座〜私の愛の理解と奇跡の神楽

前回、「世界は愛で創られている」みたいな話を最後の方にしました。

私は幸せです。全てが愛です。

そう思い込んだ方が良いという話は一切ありません。

思い込むのと実感するのは次元が違います。

私は奇跡講座を読むことで、「ああなるほど」と分かったんです。

分かった上で、これまで通りだなとも思ったんです。

私はよく「人は幸せであるように出来ている」とお話しています。

その根拠の一例として、「赤ちゃんや小さな子供は愛しかない」とお話しています。

彼・彼女達はただ本能で笑顔でいます。

彼・彼女達は何も知らないし、何も持っていない、何も出来ないのに、彼・彼女達を見掛けるだけ、関わるだけで私たちが満たされる。

赤ちゃんや小さな子供だけでなく、動物・植物なんでも同じです。

大人になった我々の様に自我に囲まれていない存在は、本質的に幸せで有り、愛で有り、善です。

自我が高度に身についてしまうと、全てに理屈をつけようとし、思うようじゃ無いと思ってしまったことで苦しみます。

厄介なことに、その事に気がついていないです。

人は本質的に幸せであろうとするというのは、自我に満たされた状態のことではありません。

赤ちゃんの話で分かるように「何かを持っているかどうか」ではなく、存在そのものが満たされた状態であることを教えてくれています。

知っていれば簡単に理解が出来ますが、理屈で理解しようとすると途端に分からなくなります。

この世界は自分の為に自分が作り出したと私はお話をしています。

自分の為に世界を創り出しているのに、苦しく感じるのはなぜか?

それは「自我を通して」現状を理解しようとしているからです。

自我とはある意味条件です。

お金持ちが良い

成功が良い

上手くいくことが良い

良い家に住むことが良い

貧乏は悪い

お金が無い事も悪い

失敗は悪い

上手くいかないことも悪い

貧相な家に住むのも悪い

これらは全て自我が生み出した満たされた姿であり、「これらが良い状態・悪い状態」と考えてしまっているから、生きるのが辛いとなります。

全ては「愛」であるとする本質と、良い状態悪い状態と線引きをする自我があり、本質と自我がズレると世界は辛くなります。

いつ、ズレるかと言えば、愛から離れた考え方をするようになった時です。

他人を蹴落としてでも上手くやろうとする

他人のものを盗む

自分も他人もいじめる

嫌なことをする

目先の事で少しでも得をしようとして、上手くいけば良かったと想い、上手くいかなかったら不幸だ不運だと思ってしまう

こういった感覚を持っていると「全ては愛です」と言われたって、「こいつ何言ってんの?」となります。

上手くいかないと幸せなんて無いでしょと思ってしまうかも知れません。

そうじゃない

大切なのはそこじゃないから、本質と自我がズレていると分かるのです。

じゃあとりあえずどうするか?ですが、「世界は愛で満ちてますよ」と言っても実感が無いなら難しいです。

ここでポイントになるのは「なぜ、私は苦しいと感じているのか」と自分に投げかけることです。

たぶん、生活が苦しいとか、大変なことがあるとか、具体的な何かが浮かんでくるかも知れません。

その時に「もし、この世界が愛で満ちていて、私は私のために今の世界を創り出しているとしたら、苦しいと感じるようなことをさせるだろうか」と投げかけてみてください。

人は本質的に幸せであろうとするのですから、自分を苦しめることは自分がするわけが無いんです。

それにも関わらず苦しいと感じるということは、あなたの自我が作り出している価値基準に苦しまされているということになります。

あなたの本質が苦しみを作り出しているのではなく、あなたがこれまでに一生懸命作り上げてきた「あなたの自我」が自分で自分を傷つけている状態です。

こういう「自我」の話ってコースをやっている人だから理解出来ると思います。

普通の人に話をしても理解は難しいですし。

でも、コースをやっていると「自我」は自分が作り出した幻想だって言ってると思うので、人間の本質から考えたら「自分を苦しめること自体も実は気のせい」ということが分かってきます。

分かってくるけれど苦しいとなると思うので、「苦しさと向き合う」選択をします。

なぜ苦しいのか、どこに苦しさを感じるのかを一つずつ明らかにしていきます。

するとどこかの段階で「あ・・・自分で思い込んでたやつだ」と気がつくときが来ます。

何も現状は変わっていないのに全てが変わる瞬間です。

幸せも苦しみも全ては「とらえ方」ですが、コースでは「幸せであろうとする事が愛である」と言っていますので、「幸せであろうとすること」で苦しみが消えるということでもあります。

愛に基づいた行動が奇跡を生むとは、愛を意識して生きることで苦しみが無くなることを教えてくれています。

そして、この愛は自分の外にあるのではなく、自分の中にあるもので「暖かいもの」です。

自分の中に「暖かさ」を感じる様なことを積み重ねていけば、苦しみは消えていくようになっています。

苦しみが消えていくようになっていけば、あなたの世界から苦しみがなくなっていきます。

1

コメント

タイトルとURLをコピーしました