いろいろな人のご相談を受けていると、一つの傾向が見えてきます。
それは苦しみが必要な人は苦しみ、楽しみが必要な人は楽しむという事実です。
嫌なことに関して「あなたは嫌なことを望んでいる」と言われて喜ぶ人はあまりいないです。
普通は「そんなことは望んでいない」と答えます。
相談を受ける時に気をつけているのが「実際はどうなのか」です。
自分の現状を本心ではどのように捉えているのか、何を感じているのかを伺います。
この時に「苦しい」となるのか「楽しい」となるのか「普通」となるのかです。
この答えが「今の人生を形作っている状態」です。
楽しい時もあれば辛い時もあるという答えも出てきますが、必要なのは「今」のお話です。
その答えが「苦しい」となるなら、その人は「今の苦しさ」が必要な事が分かります。
「私は苦しさなど望んでいない!」となるのが普通なのですが、「あなたは苦しくないと必要な事を理解しないよね?」と投げかけられているのです。
なぜ苦しいと感じているのか、どうして苦しみ続けているのかを考えやすいですが、そもそも苦しくないと「自分の幸せを探そうとしないでしょ?」と問われているのです。
何を考える必要があるのかと言えば「自分の中にある幸せを感じる方法について」です。
人は苦しむと苦しみから逃れようとし、あれこれ考え、答えを探そうとします。
苦しみすら感じなくなると、何も出来なくなります。
だから「苦しい」がギリギリの堤防なのです。
「苦しみ」など誰も望まないのに、「苦しみ」が生まれていることがヒントです。
ここでもう一つだけ大事な事があります。
「なぜ私は苦しんでいるのだろう」と問いかける時は「自分自身」に投げかけてください。
苦しめているのは「自分自身」だからです。
他者が苦しめているように見えても、苦しさを感じているのは「自分」です。
感覚を受け止めている自分の中で、「苦しみ」の受け止め方が変わると全てが変わります。
周りに苦しみの理由を探すよりも、自分の中に苦しみの理由を見つける方が簡単で楽ちんです。
なぜ楽ちんなのか?
罪悪感が生まれないからです。
自分で「苦しい」と思い込もうとしていた事に気がつくと、戸惑うかも知れません。
でも、ここまで来れば、苦しさから抜け出し始めます。
原因が分かった後も同じように自分で自分を苦しめる事は出来ないからです。
「苦しみ」があることで、「幸せ」への最短ルートに入れます。
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