引っ越しの時に方位が気になり、占いを受ける場合には気をつけるポイントがいくつかあります。
引っ越しの方位が気になって相談される人は、事前に調べた上で相談されることが多いです。
ネット上に出ている引っ越し関連の占い情報や凶方位の解説は怖かったり、分かりにくかったりします。
ここではそれらの情報も含めて実際のところ、どうしたら良いかを整理しました。
取りあげている情報は私の方位・方角鑑定の基準も入っていますが、世間的に数多くの占い師さんが表に出している情報になります。
これらの基準を目にして頂き、方位占いの現実を知って頂き、占いを受ける時に役立てて貰えばと思います。
方位鑑定の種類と違い
私の占いは「九星気学系方位学」になり、一般的に言われる気学と思って頂いて良いです。
方位鑑定とは(引っ越し・旅行・出張など)移動の方位の吉凶を占うものです。
気学以外にも方位鑑定は可能ですし、有名な占いでは奇門遁甲(きもんとんこう)などもあります。(参考:「奇門遁甲とは」)
このほか西洋占星術や紫微斗数などでも方位を出すことが出来ます。
方位鑑定を受ける時は移動関連が得意な占いを選ぶ
気学や奇門遁甲などは移動の方位を占う事を得意としますが、西洋占星術などのホロスコープから出てくる方位は、方位の動きに対して細かい解釈を出していると思えないため省いています。
私が整理した中で方位鑑定が可能と判断出来る占いはこちら↓
九星気学
方位気学
十干十二支気学(じっかんじゅうにしきがく)
奇門遁甲(きもんとんこう)
奇門遁甲方位学
八門遁甲(はちもんとんこう)
金函玉鏡(きんかんぎょくこう)
気学方位学
九性気学
統計方位学
風水
オリジナリティを出そうとするからか、似たようなものが多いです。
基本的には名前は違うけれど「方位を扱う」ことに違いはありません。
まとめれば九星気学系と奇門遁甲系になってきます。
呼び名が違っても気学とか方位学っていう名前がついていれば、大体似ていると思って良いです。
風水や家相も同じく方位を扱うのですが、移動の方位を取り扱う上ではメインとは言えません。
占いが違えば方位・方角の基準も違います
方位の出し方は、占いによって随分と違う場合があります。
主なものは
・東西南北が30度、それ以外が60度です(私もこれを採用しています)
参考:稲積神社
・24節気(にじゅうしせっき)、角度が15度を基準とする、あるいは45度を基準とする場合に多い方位盤です。(簡易風水でよく使います)
参考:赤羽八幡神社
・上二つの折衷案みたいな方位盤なのですが、30度ずつになります。
このため、東西南北30度、北東・南東・南西・北西をそれぞれ30度ずつに2つに分ける感じです。
上のように扱われている方位盤だけでも単純に3種類あります。(大きく分ければ2種類)
この基準が違えば、出てくる方位も異なるので要注意です。
占いを依頼した時にどういう基準で鑑定をしているのか、可能であれば教えて貰った方が良いです。
私の場合は鑑定を依頼されるときにご相談の内容によって、私の基準をお伝えすることも多いです。
ネットに出てくる方位鑑定は九星気学系が多い
ネット上の方位鑑定では九星気学が一番目に付きますが、これは理解がしやすく吉凶方位を出しやすいためだと思います。
その次にくるのが奇門遁甲(きもんとんこう)になり、あとはこの二つに繋がりのある形で呼び名や形が若干変わっていることが多いです。
それと、私に鑑定の依頼が多いケースで、神社で鑑定を受けられているケースがあります。
神社の方位鑑定については、分かる範囲になりますが、基本的に九星気学系が多い印象です。
また、神社に限らず奇門遁甲を取り入れているところは、表に出ている部分では絶対数が少ないです。
神社の方位鑑定も全国一律ではありません

通常、神社の場合は神社本庁から神職資格を取得することが通例になっています。
ただ、大学で学ばれたり、家が神社だったり、方災関係が得意だったりすると、神社本庁と系統は異なると思います。
九星気学系ではありますが、根本は陰陽五行からくる九星の巡りから吉凶を見極め、方災除けなどをされているケースが目に付いています。
しかも、方位の出し方もばらばらの傾向があり、30度60度が多いですが、24節気(15度)を基準にされているところもあります。
「方位」に違いは無いですが、神社も含めてその基準が微妙に違うので、念頭に置いておくと良いです。
どれが良いの?とは単純にならず、神社系についてはお守りや厄払いと同列かと思います。
過去の方位などを占って貰うのは難しいかもしれませんが、過去の方位を占って貰えばそこの基準とご自身の現実がどの程度一致しているか分かります。
細かいルールを使いすぎると引っ越しも旅行も出来なくなります
占いには細かいルールがありますが、何をどれだけ取り入れるかの基準は「それだけの労力を払った結果どうなのか?」にあります。
私の鑑定基準は90%の努力をして100点中80点が取れるならば、70%の努力で70点で良いという占い師です。
占いの基準は細かくすればするほど選択肢がなくなります。
そして、残った1つの選択を選んだからといって「100%」願ったとおりになるとは限りません。
それなら現実を優先しつつ、落としどころを探すのが占い師だと思っています。
方位的に最も影響が強いのは、本命星であり、相生(そうしょう)の部分だと見ています。
一番強い最大公約数を選択し、それよりも影響が低い基準を切り捨てることで、選択の自由度を上げています。
ただし、ケースによっては違うものを考慮する場合もあるので、あくまで基本部分です。
「絶対」という占いは辛さを生みやすい
占いは「どうすれば流れを変えていけるのか」を探求する分野だと思っています。
「これしかない」ではなく「こういう選択肢もあるよね」という鑑定が理想です。
方位鑑定の基準が様々あるということは、相談者にとっては分かりにくいと思います。
でも、たくさん基準があるならば「今回はダメだと言われたけれども何か糸口があるのではないか」という可能性を模索することも出来ます。
過去に引っ越した方位が大凶方位で「あなたの運気は地に落ちている」と言われて怖くなったとしても、浮き出る道はありますし、何とかなっているケースも多いです。
引っ越し関連で方位を占って貰おうと思い、何かに迷う時に確かなのは、過去の移動を占って貰う事です。
過去がハッキリすれば、未来にも繋がってきます。
また、未来の災難を予測出来ても避けられない事もありますが、それならそれで今の運気を上げていけば未来が変わっていきます。
引っ越しの方位鑑定で特に凶方位の場合は「絶対に避けた方が良い」となるケースが多いですが、時間を掛けて人生を修正していけば何とかなるものです。
もし行き詰まりを感じたら、何か他に出来る事があるかも知れません。
※再生時間23分52秒