海沼武史写真展と最新写真集?のあれこれ。9月21日に私もトークショーに出るよ

世間話

写真↑は写真展会場となる高尾駒木野庭園で八王子市からフリー素材として出ていました。

9月15日~23日に八王子裏高尾にある駒木野庭園で写真展をやる中でトークショーもやるんだけど出ない?」

ここ2年ほど頻繁に登場している写真家の海沼武史氏(以後、武史さん)からお誘いがありました。

写真展を考えてるんだよね~というお話が出たのが今年4月16日で、その時のお話です。

今年10月につくしが駒木野庭園で展覧会をやるのだけど、僕が写真展をやるとしたら占い的にいつが良い?」みたいなところから話が始まりました。

武史さん自身、占いの事など大して気にしてないと思うのですが、たまにこういう感じで「どう?」と聞いてきます。

占い師は大体いつでも占ってます

海沼家に占いを使ったことはなく(海沼家に繋がりがある人も同様)、おそらく希望されてもわざわざ占うことはないですが(後述)、この時の返答は「個人的な印象では、まだだと思います」と答えました。

占ってませんけど。笑

「おそらく希望されても占わない」と上で書いたのは、そもそも占い師が何かを考えたり話したりする事は必然的に占いの結果になるからです。

「占う」とは、占う道具を使うから占っているのではなく、「占う」という意識の上で行われる行為です。

そして、占い業の人の意識には、常に何に対しても「占う」というか「よみ」が存在します。

それは自分を含めたすべてに及ぶため、占いますねって言おうがどうだろうが占っているようなものなのです。

あえて言わないだけです。笑

人の未来が見える時

話を戻して、私が「まだ」と答えた理由は、武史さんから写真展を開催している姿が見えなかったからです。

まだ「写真展に向けた意思の柱が立っていない?(何のために写真展を開催するかという明確な理解のこと)」そんな感じでしょうか。

武史さんに写真展を考えるようになった経緯を伺ったところ、「昨年2024年に出版した写真集の出版記念パーティーみたいなのをやらないの?トークショウみたいなので写真の話を聞きたいな~」と写真集の感想が何件かあったからだそうです。

で、暴露しますと武史さん的には「面倒くさい」みたいな感じだったみたいです。

実に武史さんらしいです。

その方針が変わったのは、つくしさんに「やったほうが良いよ」と言われたから。

そりゃあ、意思が立つわけない。笑

何人かに言われるので、保留にしつつ気にしてて、つくしさんから後押しがあったから動き出したとなれば、まだスタート地点です。

ここでもう一つ、写真展ではトークショーのための写真展、出版記念のための写真展というだけだとぼやけてしまうので、新たな写真集を製作し、店頭販売をしようかと考えていると武史さんが言っていました。

出版記念的な写真展でトークショーまでは分かりますが、その機会に写真集を売る・・・というのはありがちですが、「んー?」って感じになりました。

なりましたというか、私が武史さんに答えたのは「面白くない。それなら写真展はやらないほうが良いのでは?」と言っちゃった。(だれ目線かはご容赦ください。その場の雰囲気みたいなやつでしたm(__)m)

生意気な隣人な私ですが、追加で「武史さんが小さくまとまって面白くないかも」とも言いました。

人がやろうとしていることにケチをつけている感じですが、話の流れです。

私が自分から意識してこんな話をすることはありません。

昔から武史さんは「俺はすごい!」って思っている節がどこかにありますし、その想いを人にも持ってもらいたい感じなのですが、いざ何かをやろうとする時に急にしょぼくれた感じに腰が引けることがあります。

急に確実路線を模索し始める感じです。

「写真展を引き立てるための写真集を作る」という感じの印象を受けなかったのも大きいです。

今回の写真展とトークショーのイメージ

武史さんの中に最初にあった写真展のイメージは、

武史さんの写真の額装をされている額装ディレクターの中村明博なかむらあきひろ(以後、中村店長さん)に額装された作品を中心にしつつ、トークショーを2回する

1回目は作家・ナチュラリストの蜂須賀公之はちすかまさゆき(以後、はっちぃさん)、2回目は私を呼ぼうと思うんだけどってことでした。

この話の流れでさりげなく武史さんが私に「どう?」ってオファーを投げかけてくださったのですが、私はその場ではスルー。笑

翌日、直接話をしに行きました。(ここまでのやりとりはLINEでした)

何の話をしたのかは全く覚えていないのですが、その後の話の経過をみるに、はっちぃさんとのトークショーでは「作品が話題の中心」にし、私とのトークショーでは『「海沼武史」が話題の中心』になる感じです。

写真も海沼武史も、どちらも写真展の軸ですから良さそうな感じです。(だれ目線かは気にしないでくださいm(__)m)

この段階(4月16日・17日)では会場となる駒木野庭園に写真展開催希望の話をしていませんので、まだ構想というか妄想というかそんな感じです。

海沼武史を持ち帰って欲しい

直接話をしに行ったときに、(売りたいと考えている)新たな写真集の構想も出ました。

武史さんが言う「新しい写真集を作って、昨年の出版記念出版?みたいな形でみんなに買ってもらえたらな~」的な感じだったと思いますが、忘れました。笑

忘れたのだけど、「もう少し踏み込んだ方が面白そう」みたいなことを言ったのだけは覚えていて、それは「何かを行う時、すべてを融合させて一つの作品に仕上げたほうが良いのでは?」と武史さんを見て感じたためです。

私の中では、この写真展も含めて「海沼武史をどうやって知って貰うか」しか考えていない気がします。

そういう素人のたわごとを武史さんは「へ~」と言いながら聞いてくださります。

こういう柔軟さは素敵だと思います。

上でお話をしたとおり私にとって「写真展は海沼武史を知ってもらうもの」で、それは昔も今も同じです。(昔って言ったって知り合ったのが2年前ですからその程度の昔です。笑)

ここでもう一つ暴露。

昔も今も知って貰いたい圧が強いと思う「海沼武史」

武史さんは昔から「売れたい売れたい!」って思ってました。

「俺の作品が評価されない理由が分からない」みたいなことも言ってました。

あれ?・・・こういう批判めいたことを書くのは良くないけど、まあでも武史さんだしな・・・。しょうがないと思う。

だって、格好つけて自分を見せないのに、思った反応がないことに傷ついてしょぼくれるっていうのを繰り返す人なので、周りが気が付いて踏み込んだ方が良いと思っています。

もちろん「周りの大人の対応」という存在を知ってますし、それが普通だとも思っています。

私もそもそも必要があっても踏み込みませんし、周りから良い人だと思われたいので、こういう感じの事を言うこともありません。

それを今回、オープンスペースに載せているのは、まあそういうことが今は必要なのだろうなって思っているためです。

自負とか評価とか、それが大切な時もあります。

そして、そのさらに先に「なんだこれで良いのか」ともっと楽な世界がありますが、そこに踏み込み始めた武史さんには大人の対応はいらないと思うのです。

武史さんにもっと踏み込んで良い気がするんです。

武史さんが私と出会ってから本格的に始めたことがあります。

それが「自分をさらけ出す」です。

今まで周りに見せないようにしていたことを「まあ良いか」とさらけ出す感じです。

自分をさらけ出すということは、自分を受け入れるということです。

自分の限界を受け入れて自分の世界を変え始めた人

2023年9月2日に初めてお邪魔した時の武史さんは、キッチンの隅でしょぼくれた感じで「自分で自分を縛る人」でした。

その時には既に限界に達していたからこそ(本人談)、たまたま出会った私との会話が成立したんだと思います。(この時以外の武史さんであれば、私の生涯で出会う可能性も無ければ、話をする関係になることも無かったと思います)

自分で自分を縛るとは、自分の思うように生きるという意味合いとして使いました。

自分の思うように生きる事に良いも悪いもありませんが、そこに苦しさを感じた時は限界が来ます。

自分が望む世界を手に入れるために模索を続けていた武史さんがたどり着いたのが「受け入れる」なのだと思います。

武史さんの写真や音楽に対するアプローチと似ていて、どうすれば良い?と模索し続けた「能動」から、全てを受け入れる「受動」への転換です。

今回、トークショーに参加するにあたり、「海沼武史」を調べていましたが武史さんにとっての撮影は能動で有り受動でもある的な発言が目に付きました。

やっていることは昔も今も一緒だな~って。笑

海沼武史の作品は一般人には分かりにくいと思う

写真にあまり関心がない私がお話をするのも変ですが、写真ではなく「海沼武史」という人についてなら何となくイメージがわきます。

武史さんを調べていくと、武史さんの写真や音楽の作品にどう向き合えば良いか分かってきます。

というか、武史さんは「写真は見続ける、音楽は聴き続ける」としか言ってないです。笑

見続けること、聞き続けることで、作品にある本質の世界に触れられる・・・と。

そうだとしても、私には武史さんの写真に写っているものはよくわからないです。

きれいだなって感じられる分かりやすい写真はまだ良いです。

これとか↓

綺麗だなって分かりやすいです。

でもこっちは「The Bush」にカテゴリーされると思うのですが、草むらですよ!

おお~、この写真はすごいですね!っていうのを何も考えずに聞いたら「???」と?が踊ると思う。

私も大人なので、そういう話を聞いたら「なるほど~」ぐらいの相づちは打つと思いますが、記憶に残らないと思います。

私のように見る目が無いのはしょうが無いし、頑張って写真を勉強しよう!なんて思いませんが、武史さんの写真(音楽も)は一見では分かりにくいというか、見えているものでしか判断出来そうにありません。

そういう意味で武史さんの作品はマニアックな感じになりやすいと感じます。

海沼武史を持ち帰ると向こうの世界に繋がる

上でも触れましたが、武史さんの作品は評価されないというよりも、分かりにくいために拡がりにくいと感じます。

だから「海沼武史を持ち帰れるようにして欲しい」とお願いしました。

そりゃあ、写真集を買ってくれた方がうれしいですし、作品を買ってくれたらもっとうれしいと思います。

でも、それはこの写真展の本質じゃ無いと感じています。

昨年、写真集を発刊し「出版記念パーティを開いてエピソードを話してよ」と言われるということは、写真集に魅力がある、それはつまり海沼武史に魅力があるって話です。

ただ、分かりにくい。笑

だから、この写真展は「海沼武史を家に置いてじっくり見るきっかけ」を手に入れる場所になって欲しいという期待があります。

写真は写真展で見るのが良い、現物が一番迫力があるとか、そういうのがあると思うのですが、海沼武史の写真については「形(写真)は重要では無い」と感じています。(・・・これ武史さんに怒られるやつ?)

額装入りでも、シートのみでも、言葉は失礼ですがモニター画面でも、見えているものの向こう側に違いはありません。

写真展で見たり、現物を見たりするメリットは、見えているものの向こう側に繋がりやすいかどうかぐらいでしょうし、微差です。

それよりも海沼武史の作品を視界に入れることが必要で、そのために写真集はお手軽な媒体の一つですし、お気に入りを見つけやすいのも良い。

だから、「誰でも持ち帰ることが出来るパンフレット的な写真集?みたいなものが欲しい」と提案しました。

その結果出てきたのが、随分豪華な小冊子(「海沼武史写真カタログ」)です。笑

特にイメージしていたわけではありませんが、「海沼武史を持ち帰る」には十分以上なボリュームです。

この小冊子にもストーリーがありまして、出来上がった冊子を見た武史さんが「やっぱり500円とかで売ろうか」と言い出しました。笑

チラシ一枚でもお金は掛かります。

ましてや個人の写真展ですから、負担が気になるのは当然です。

それでも私は「巡り会いの機会を優先して欲しい」と武史さんにお願いしました。

この写真展の私的な解釈は「海沼武史を持ち帰る」ですから、気軽に持ち帰られる環境が欲しいという願いです。

来場者はどういう経緯で写真展会場の駒木野庭園にいらっしゃるか分かりませんが、それこそ一期一会だと思います。

地元に住んでいる人が来場されても、一期一会だと思います。

写真に関心があるかどうかは関係なく(それを言い出したら、私自身も枠外にあるし。笑)、その場に居合わせた、冊子を手に取った、持ち帰ったが全てです。(武史さんが居たら、サインを貰ってください。背が高くて、何となく近寄りがたいですが、実は武史さんが格好つけてるだけです)

武史さんの写真は、気合いを入れてじっくり眺めるのも良いですが、ぼ~っと眺めたり、じっくり眺めたり、考え事をしながら眺めたりしているのもよく、ふと何となく何かを感じたりします。

この感覚は慣れてくると、すぐに見て取れるようになると思います。

私の印象ですと言葉にするのが難しいですが「平穏」「優しさ」「安定」「抱擁」という感じが沸いてきます。

武史さんの写真は私にとっては、向こう側の世界へ繋ぐ扉のようです。

様々な写真がありますが、その全てが向こう側の世界に繋がっていて、扉の役割をしている感じです。

だから、その時々の気分や調子でお気に入りが変わったとしても、常に向こうの世界を伺うことが出来ます。

結局、私は武史さんの写真については何も分からないですし、やはり関心はあまりなさそうです。

ただ、この人の写真はそうやって「向こう世界(平穏とか安定とか)に繋ぐ鍵」になってるよな~っと思うだけです。

ただただ写真展で写真カタログを持ち帰り、開いて机の上に置いておけば良くて、出来ればその時に好ましいと思うページを開いて置いて、気が向いたら眺めてみる。

ふとした瞬間に写真が拡がるような感じが出てきます。

それがたぶん扉の表出で有り、そのまま見ていれば「感覚として」向こうの世界に繋がります。

それが繰り返されると「なるほど、自分はやっぱりこうだよね」みたいに気づかされたりするから面白い。

海沼武史の写真(音楽)は、そういう世界の産物だと思います。

技術的なことは一切分からないのであしからず♪

というようなことをトークショーで話そうと思ってます。笑

9月21日14時30分から八王子市の高尾駒木野庭園で武史さんとおしゃべりをします。

縁結びの千代田稲荷神社さんの後に来て頂けたら大変素敵だと思います。笑

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