額縁が見える世界と見えない世界を繋ぐ

前回は中村店長さんの話に逸れていきました。(武史さんが店長店長っていうので、自然と店長さんという名称が馴染んでます。笑)

この店長さんと初めて会った時(1月31日)のお話の続きです。(予定調和の話はまた次回。笑)

千代田さんの参道を掃除していたら、下から武史さんと店長さん達(お二人)が来ていて「どうもどうも初めまして」とご挨拶をしたわけですが、その後、上にあがって話をしました。

私の話を武史さんが店長さんにしていらしたし、私は店長さんの動画を見ていたし武史さんから話しも聞いていたしで、初対面の感じはしていませんでした。(私の印象の話です)

だから、いきなり聞きたい事を聞きました。笑

最初の二言三言の後は時候の挨拶とかすっ飛ばして、聞きたかったことがあったんです。

それがこれ↓

以前、武史さんから送られてきた画像なのですが、この額の部分を店長さんが作ってます。

絵は平原辰夫という画家さんの絵です。

この平原さんの事も以前少し書いていました。(見えているのに見えていない世界に繋ぐ作品

何かを見いだしたくて2度見に行って、何時間も時間を掛けて絵と向き合ったけど、まあ「線と面と色」の世界ぐらいしか分からなかったのが平原さんの作品でした。

ただそれでも何かを感じていたようで、上の画像を見た瞬間に「あ!店長さんは平原さんの世界を形にしてる!」って妄想しました。

平原さんの作品はひたすら上塗りをしていきます。

色を塗り、重ねていくことで線と面が浮かび上がり、そこに更に色を重ねて、何かが形になっていってます。

そこには無限の奥行きと無限の華やかさ、全てに繋がり全てに融け込む没個性のように見えて強烈な個性を放っている気がします。

それを額が押し上げてる気がしました。

すごい!

なんだ、店長さんもアーティストなんだな~と感じた瞬間です。

そして、それは店長さんと話をしたことでハッキリしました。

何を聞いたかといえば「平原さんの作品の額装をする時に何を考えてたんですか」みたいな感じの事です。

店長さんは作品を見て・感じて、この作品を「見る」時にどうすれば作品の世界観を引き出せるかといったことを考えながら、デザインを試行錯誤するみたいな感じのお返事でした。

作品と対話し、作品の世界を額装で展開する

なんていうか平原さんの作品もよく分からないですが、店長さんの額装もよく分からない。笑

没個性的で有りながら、ものすごい個性

分かりにくいのに分かりやすい

でも目立つ、引き立つ、際立つ

絵でも写真でも額の事なんて考えたこともありません。

知らない世界だから額は額だよねにしかならないです。

でも、もしそこに作品を保護する以上の何かがあるとしたら、ものの見方に変化が出ます。

私がやっているのは作品(絵や額装)を通して、見えない世界を見ようとしています。

そこにあるのに見ようとしないと見えないことに気づき始めたのがここ数年。

今のところ見えるようになった世界はわくわくするものです。

そうそう、見えるようになった世界にも特徴がありました。

それはまた今度。

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