離婚を考え始めた人が占い師に相談されるケースは結構あるような気がします。
私の所もちょいちょいあるから・・・。
私は離婚が必要なら離婚をすれば良いと思っていますし、結果的に離婚をしなくても現状を冷静に受け止める切っ掛けとなるので、結果がどうであれこれを機会にしっかりと考えてみるのも良いと思っています。
こんな感じで結婚も離婚も占い師の鉄板のご相談内容ですが、「大殺界(天中殺・空亡)で結婚したから離婚した方が良い」という占い師がいるかもしれません。
結婚を考えていると相談したら「今は運勢が悪いから止めた方が良い」と言われるケースもあります。
思い当たるところもあって「やっぱりか」みたいになったりします。
こういう占いのやり方もあるのかもしれませんが、それで良いのだろうか?と思います。
占いで結婚を決める、離婚を決断することはないかもしれませんが、気にしすぎてしまう人もいます。
好きで結婚したのに運勢が悪いから合わない?
離婚を考える時に大事なことは、運勢や運気よりも「何が現実の問題になっているか」です。
家庭的にすでに崩壊してきているのか、家庭はそうでも無いけど自分自身が辛いのかによって、占いの方向性が変わってきます。
離婚を相談される人の相談内容は「本当に離婚をして良いかどうか」「離婚しかないのだろうか」が多いです。
でも、離婚をして良いかどうかの答えを出すよりも大事なのが、「なぜ今離婚を考えてしまっているのか、そういう状況にあるのか」です。
離婚を考えているぐらいですから、精神的に参っています。
これ以上出来る事は無い、もう後は別々に生きていくしか無いのかもしれないという感じです。
心の余裕の無い状態で「離婚」をして大丈夫か
後で後悔しない人は最初から相談されません。
こういう人は決断しているからこそ後悔しないのであって、いくところまで行ってます。
ただ、後悔しない人でも、占い的にその後の人生をどういう風に生きていけば良いかが気になる方のご相談は多いのですが、それはまた今度。
もう離婚しか無いのかもしれないと思い始めているこの状況で、占い上の大事なことは「離婚をして良いかどうか」ではありません。
離婚も大事ですが、この先の人生も大事です。
離婚相談の占いは、離婚の可否に合わせてこれから先の人生も占うことが多いです。
どうして今のような状態になったのか、何が気に入らないのか、何が不安なのか、それらのお話を一つずつ伺って占いを通して夫婦関係のズレと問題点をはっきりさせます。
これによって何が問題になっているのかを、客観的に理解しやすくなります。
最初から離婚しか選択肢がないのであれば、「離婚しても良いかどうか」という相談はありません。
そういう場合は「いつ離婚をするのが適切ですか?」的な相談になります。
そこまで達していない人は「離婚」に対して悩んでいるというよりも、どうして良いか分からないということで悩んでいます。
この問題点をはっきりさせ、夫婦関係を整理して行きます。
理想の夫婦像(家族像)がおかしくする
些細な事がきっかけで二人の関係がズレてしまっていることも多いです。
それが傷口を広げてしまって、配偶者が悩んでいます。
このほか離婚の原因になりやすいのは、配偶者が我慢し続けている場合です。
昔は違ったのですが、ここ10年~20年ぐらいの傾向として、女性の生き方の多様性に拍車が掛かっています。
その結果、専業主婦でも兼業主婦でも「他の選択肢」に接する機会が増えました。
「自分も今からやりたいことが出来るのでは?」と思う機会が増えたということです。
選択肢が増えるメリット
外で働くだけでなく、同居生活などの不満や配偶者の家族に対する接し方など、多方面にわたって「気になること」が出やすくなっています。
昔は「そういうもの」で諦めていたことが、実は諦めるようなことでは無く、ちゃんとした方が良いという感じに受け止められるようになってきています。
夫婦のあり方、個人としての生き方に直面することで、今のままじゃあ何か嫌だなという感覚が根っこにあります。
最初は小さなものですが、それが徐々に大きくなり、不満に変わり、このままではやっていけないという流れになっていきます。
これが全てではなく、一つの傾向です。
でも、最近は多くなっている悩みの流れです。
幸せな生き方が見つかる時代
今の自分自身に満足をしていない、現状をどうにかしたい、その想いの一端として「離婚」が出てきているだけというケースもあります。
究極、離婚はいつでも出来ます。
ただ、望んでいるように見える離婚自体も問題の本質がそこには無い可能性があります。
どうしたら良いか分からなくなって自分自身にも不満があるのに、ご本人はそのことに気がついていないです。
離婚の原因を外に見つけている
問題の本質(自分の生き方を求めている状態)がどこにあるか分からないので、相手に問題がある、家族に問題があると感じています。
本当は自分自身の内側に答えがあるのに、外側に答えを求めようとすれば、もうどうにもならない、でも本当にこの選択で良いのかと悩むのは当たり前です。
占いを受けるきっかけは何でも良いです。
その結果、大切な事に気がつけるかもしれないです。
「離婚した方が良いよ」となるケースは確かにあります。
本人の心がすでに家庭に無い場合、すでに疲れ切ってしまっている場合、その可能性が高くなります。
でも、そうじゃ無いケースで「辛いな~」というときに相談されると、離婚以外の選択も出てきて楽になることも多いです。
離婚で迷うときはチャンス
若いときから自分以外のものに力を尽くすことに喜びを感じる人が家庭に入ると、ギャップが大きくなることがあります。
周りの人の反応を感じて喜びに変換する人が外に出なくなると、自分の存在意義が分からなくなり辛くなります。
とりあえず働きに出たら良いという話になることもあれば、状況によっては一時的に別居をした方が良い場合もあります。
「自分にも出来るんだ!」という自信の回復がポイントになります。
どんな感じに対処をしたら良いか人それぞれ違いますし、置かれている状況も違うので占ってみないと分からないです。
でも、「ヒントは自分の中にある」という傾向が多いのは確かです。
自分を見失うと離婚しかなくなる
何かのきっかけで自分を大切にしたい想いが出始めると、離婚を考え始めることがあります。
本当は自分を見つめ直すことで状況を変えられるかもしれないのに、「もう離婚しかないのかな」「この人とは合わないのかな」という感じで、自分で自分に区切りを付けようとします。
ここに救いの道が少しでもあるとすれば、「そんな状況なのに占い師に相談する」という誰かの話を聞こうとする行動です(占い師が良いかどうかは別(笑))。
本当ならとっくに離婚しています。
それなのに「本当にこれで良いのかな」と思うからこそ、背中を押して欲しくて相談されるわけです。
背中を押すのは「離婚をした方が良いよ」ではなく、今はこういう状況でこれだけ選択肢があると可能性をお見せすることです。
離婚はいつでも出来るとお話をしましたが、試せることを試してからでも遅くないです。
もしかしたら、無意識にその可能性を感じて相談されているのかもしれないからです。
離婚の前に考える
占い師に相談する前までも、確かにずっと考え、悩み、苦しみ、その結果相談されています。
それにも関わらず「もう少し考えた方が良い」というのは、違うアプローチを試して欲しいからです。
これまでは相手との関係性や家庭の事ばかり考えてしまって、自分自身の事がおろそかになっていた可能性があるためです。
あるいは「このままでは自分の人生が辛い」という感じで、自分中心になっている可能性もあります。
でも、占い師に相談することで一人で考える世界から二人で考える世界になります。
その結果、これまで考えたこともないような事に気がつき、離婚以外の可能性が見えてくるかもしれません。
離婚をするなら、そこまでやってからでも遅くありません。
離婚しかない
私は離婚をしたくない人には離婚をしないで済むように、離婚をしたい人(離婚が必要な人)には離婚を効果的に進めるために占いをやっています。
「占いのベスト」ではなく、その人が望んでいることのベストを探します。
たまに「あなたにあの人は合わないから」という感じで占いを押しつける占い師もいます。
占い上のベストとその人に今必要な事は違う事があります。
それならば、今必要な事をまずは優先し、余裕が出てきたときにあらためて振り返っても良いはずです。
そこで占いをする時は「離婚したい」という意識を再確認します。
一旦保留
今大事なことは離婚するかどうかに加えて、「次のステージにどうやって進んでいくか」です。
離婚の気持ちが強くなるときは、そのほとんどが現状に大きなストレスを抱えています。
このストレスや抱えている問題、不満、辛さを占いを使って出口を見つけていきます。
ここが片付かないと、離婚をしても同じ事を繰り返します。
離婚をすると確かに気持ちが晴れます。
でも、離婚をどうしようかという状態で相談されたということは、「今必要な何かがあるのでは?」という想いがどこかにあるのかもしれないです。
本当ならすでに離婚をしていてもおかしくないのに、「まだ」していないことが大事になります。
今必要な何かが「まだ」出来ていない可能性があるからです。
多くの場合、まずは「建て直し」をやっていきます。
今は言ってみればダメダメな状態なので、この状態で何かをやろうとしてもあまり良い感じになりません。
「良い時」を再現
もし、良いときに結婚したのであれば、良い状態を取り戻していくと本当の自分の気持ちが見えてきます。
そして、自分にとって必要な環境や状態も見えてきます。
ここまで占いが進むと「離婚したいかどうか」は保留になることが多いです。
今ならまだいろいろと準備をする時間を確保出来ます。
いろいろとやってみて、その上で離婚をしたいなら準備も十分出来ていますからスムーズに次のステージに入っていけます。
離婚をしたいことを止めません。
でも、今必要な事をやってから、それから判断しても十分間に合います。
いつも読んでくださってありがとうございます。
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