吉方位に旅行をしたり引越しをすることで、吉運を取り込みやすくなります。
その結果運気が上がるという仕組みなのが九星気学や方位学の考え方です。
これが基本ですが、これは一般論なので個別に見ていかないと、実際はどうなのか分からない部分があります。
方位の影響は、方位の影響があると分かる人もいれば、方位の影響を判断の目安に出来ないという人もいます。
吉方位にしろ凶方位にしろ方位の影響に気がつきにくいなら、別の占いを意識した方が良いと私は思いますし、私ならそうします。(参考:「吉方位旅行の効果は本当にあるのないの?」)
「自分に合わせた方位を取る」のは難しい
吉方位を出すことは簡単です。
本屋にいくらでも関連する本を売ってますし、ネットでも見つかります。
「来年の吉方位を教えてください」と私が問われたら、本屋でいくらでも出てますのでその辺をご参照頂けたらと答えます。
なんだか、嫌な占い師の感じですが、単純に吉方位を出すのはその程度の重要性しかないです。
最も方位が取りやすい本命星を基準にする吉方位なら、同じ九星の人は同じ吉方位になります。
これは当たり前ですが、でも、それはどこかおかしいです。
人それぞれ環境が違うのに同じ吉方位?
生活環境も違えば、状況も違うのが人間ですので、基準として同じ九星の人は同じ吉方位であったとしても、「その吉方位の中で自分に必要な吉方位」というのがあるはずです。
これは本を見てもネットを見ても分かりません。
また、九星気学・方位学だけでも出し切れない部分です。
私の場合は九星気学・方位学だけでこの吉方位を出しません。
その他の占いも取り入れ、その人にとって「今必要な事」「今望んでいる事」、そして、その人が「関心のある場所」を整理して行きます。
方位鑑定は方位だけを基準に見ていくものですが、この中にはたくさんのヒントが隠れています。
その人にとって必要な場所、望む場所が吉方位なら、そこに行く事が大事ですし、全体の流れも良くなっていきます。
逆に、その場所に行きにくい流れ、凶方位になる場合は、今も結構大変です。
吉方位の鑑定をして欲しいという人もいますが、こういうことが分かるとそういう鑑定よりも大事な鑑定があることが分かってきます。
その人に必要な場所の方位の吉凶が大事
単純に吉方位か凶方位かだけを占うだけなら、九星が同じ人はみんな同じ吉方位になるというのはお伝えしたとおりです。
占いを求めるときは現状を良くしたいという想いがありますし、人それぞれ違います。
しかし、運気アップばかりに目が行ってしまうと占い中心になってしまいます。
運ばかりに目が行くとおかしな思考になってしまい、人間関係が狂い始めます。
参考:「怖い占い、脅す占い、家族や身内の占いの呪縛から逃れるために必要な事」
占いは便利ですが、占いに意識が向きすぎると「吉じゃ無いとダメ」という考えが強くなってきます。
方位の影響が人生の全てを決めることは無いのに、いつの間にか凶方位を避けないと「不幸になる」と考え始めます。
でも、そういうことはありません。
占いは選択の結果の先にある未来を暗示しているだけです。
何でも好きにして良いわけじゃ無いですが、可能な範囲でリスクを避けていくことが出来れば、占い的に多少だめでも現実は問題ありません。
吉方位旅行・引越しでは「どこに行きたいか」が大事
最初は吉方位がどこで、いつかなんて考える必要はありません。
必要な事は「あなたにとって必要な運を導いてくること」です。
吉方位に行く事が目的じゃ無いです。
この辺を占い師がきちんと伝えないから「吉方位に行けば良い」という感じになってきます。
いやまあ、吉方位に行けば良いかな、その方が伝える方も聞かされる方も面倒じゃ無いし(笑)。
これまでお話したように、その人にとって必要な方位と時期があり、人それぞれ違うよっていうのがあります。
それを明らかにするのが私の仕事。
引っ越しを吉方位にこだわると辛くなることがある
引っ越しの機会に運気を上げたい!という人も多いです。
引っ越しの場合でも、最初に来るのは「どこに引越しをすると利便性や生活が今よりも向上しますか?」は私の鉄板の質問です。
運気を上げたいと思うときに効果的なのは「毎日が楽しくなる」です。
引越しは、そこが新しい生活の場になります。
だからこそ「住みたいところを選ぶ」ことが大事になります。
下手に吉方位優先で住むところを選んでしまうと、生活上不便が出やすいです。
運気が上がっているはずなのに不便さで運気が下がる
理屈で自分自身を納得させることが出来ても、日々の生活は変わらないです。
その見えないストレスが運気を下げます。
幸運を呼ぶと思ってやっているのに、幸運以上に見えないストレスをためるなら本末転倒です。
意外にこのことが見えなくなります。
運気が良くなる方が良いと思っちゃうんですね。
でも、そんなことはありません。
現実が快適であってこそ、吉方位の追い風が吹いてくれます。
この時にもう一つ大事な事があります。
無理に吉方位じゃなくても問題ありません
占いにはまり始めると、なんでも「良い方が良い」という思考になりやすいです。
でも、引越しに関しては凶方位を避けられれば御の字です。
方位鑑定をするときにはいくつかの基準があります。
1.すでに予定が決まっていてほとんど融通が利かないケース
2.まだ予定を動かすことは多少出来るけれど、ほぼ確定しているケース
3.これから予定を決めるケース
4.まだ何も考えていないケース
吉方位に引っ越したい場所があるならば、それがベストです。
でも、1から4の全てのケースで、吉方位に狙いを定めて引越しをするのは難しいです。
占いを長年やっていると気がつくことがあります。
それは「結果的に収まるところに収まろうとする」ということです。
吉方位に固執すると物件が見つからないことある
吉方位で物件を探していてもなかなか見つからない場合、条件を緩くして「引越し」を優先すると、意外に見つかることがあります。
ポイントは「今はここが落としどころ」ということです。
見つかるときは吉方位のタイミングで見つかるんです。
見つからないときはホント、凶方位ばっかり引っ張ってきます。
でも、ある程度条件を緩くしていくと「これぐらいなら良いかな」という落としどころがすんなり見つかりだします。
それが今の自分の状態であり、今はここが良いよという事でもあります。
これが本当の方位鑑定です。
引っ越しでも旅行でも落としどころがある
引っ越しはもちろんですが、旅行でも優先するのは「行きたい所・行きたいイベントをまずははっきりする」です。
その人の望んでいる事を優先するのは、その人にとっての幸福感をあげるという理由があります。
それ以外にも理由はいくつかあり、その人にとって必要な運気の見極め、タイミングなどを明らかにするためにも必要な情報です。
占いよりもまずは自分ありきです。
そうすると、今の自分に必要な落としどころが自然と浮かんできますし、それがより良い状況を引き寄せてくれます。
「それでもやっぱり吉方位を選択した方が良いのでは?」と思う人もいます。
吉方位だからと無理をすると逆効果
引越しの場合は、まずは現実を優先しつつ、落としどころを探す。
旅行の場合は、状況次第で運気を優先するかどうするかを考えます。
行きたい所にポイントを置きつつ、方位を意識してタイミングをはかるみたいな感じです。
自分にとって良い場所に良いタイミングで行くことで良い流れを引き寄せるのが、方位の影響を効果的に引き出すコツです。
今の自分の運気と照らし合わせながら少しずつ良い方に向けて舵を切っていく、そうやって運気をコントロールしていくことで現実も運気も良くなっていく感じです。
コメント