この投稿は、全3部作と本編で構成しているシリーズの第二部です。
第一部「【第1回】凶方位の相談なのに、なぜ人生の話になるのか?」
第三部「【第3回】答えを出すのではなく、今必要な「一手」を見つける」
それぞれ独立した内容になっていますので、どこから読んでいただいても構いません。
第一部では、占いを求めて訪れる相談者の姿と、その相談の奥にあるものについて触れました。
では、占い師は相談者の何を見ているのでしょうか。
第二部で取り上げるのは、占い師が捉える相談者の世界と、そこから見えてくる可能性や未来についてです。
「占ってほしい」
「はい、これが占いの結果です」
もし、占いがそれだけで終わるものなら、そこにあるのは結果を伝える側と、結果を受け取る側という関係だけかもしれません。
しかし、鑑定には、その先があります。
占術から見えてくるもの。相談者との対話によって見えてくるもの。そして、それらを重ね合わせることで、初めて気づくことがあります。
それは、相談者自身もまだ気づいていない、自分の状況や可能性かもしれません。
占いの結果を伝えるだけでは見えてこないもの。
その先にある大切な何かへと続く扉が、ここにあります。
第二部は、相談者の世界をどのように捉え、そこから何を見いだしていくのか。
その扉についてのお話です。
占術が映し出す姿と、現実の姿。その間にあるもの
占い師は、相談者に何を伝えるのでしょうか。
未来を予言すること?
良い方向へ導くこと?
正しい選択を教えること?
私の考えは、少し違います。
私は、相談者の人生を代わりに決めることはありません。
しかし、ただ「自分で決めてください」と突き放すわけでもありません。
私が大切にしているのは、相談者が自分の状況を理解し、選べる道を知り、その先にあるものを踏まえて判断できるようにすることです。
占術は、相談者の世界を映し出すもの
私が鑑定で使う占術は、一つではありません。
九星気学や方位学をはじめ、西洋占星術、四柱推命、紫微斗数、手相、タロットなど、相談内容に応じて複数の視点から見ていきます。
ここで重要なのは、占術を単に吉凶の判定に使っているわけではないということです。
占術からは、その人の性質や傾向、運勢、物事の捉え方など、さまざまな姿が浮かび上がります。
私は、これを相談者の世界を理解するための材料として捉えています。
ただし、占術から見えてくる姿が、そのまま現実の相談者と一致するわけではありません。
ここに、面白い部分があります。
二つの相談者像が生まれる
私の中では、相談者について大きく二つの像が浮かび上がります。
一つは、占術から浮かび上がる理想的な相談者像。
もう一つは、現状を踏まえた相談者像です。
占術から浮かび上がる姿は、あくまで一つの目安です。実際にそのような人が目の前にいるわけではありません。
そこに、現実の相談者の状況を重ねていきます。
どのような環境にいるのか。
何を経験してきたのか。
何を望んでいるのか。
どのような考え方をしているのか。
今、何ができて、何が難しいのか。
そうすると、占術から見える姿と、現実の相談者の姿が少しずつ重なってきます。
時には、兄弟姉妹のように似ていることもあります。
時には、かなり違う姿になることもあります。
大切なのは、占術上の理想像に現実の相談者を無理に合わせないことです。
私は、理想像に近づけることを目的にはしていません。
理想像は、相談者を理解するための目安の一つ。
現状も大切です。
本人の希望も大切です。
それらを踏まえたときに、今の相談者にとって何が必要なのかを考えます。
「私があなただったら」の意味
相談者に何かを提案するとき、私は「私があなただったら」という考え方をすることがあります。
ただし、これは私個人の経験や好みで判断するという意味ではありません。
私は、相談者とのやりとりで、自分個人の見解をできる限り入れないようにしています。
相談者は、私個人の意見を求めているわけではありません。
私が言葉にすることは、必ず占術を通しています。
占術から見えている姿に、現実の相談者の情報を取り込み、その相談者として答えを出す。
それが、私のいう「私があなただったら」です。
例えば、一般的には良いとされる選択でも、その人の状況や運勢を踏まえると、今は適していない場合があります。
反対に、一般的には避けた方がよいとされる選択でも、その人にとっては必要な場合があります。
吉方位だから必ず良い、凶方位だから必ず悪い。
それだけでは判断できないことがあるのです。
選択肢がないと思い込んでいる人もいる
相談者と話していると、本人が最初から選択肢を一つに決めてしまっていることがあります。
例えば、
「親の世話をしなければならないから、自分の生活を優先できない」
「家族を置いて自分だけ幸せになるわけにはいかない」
「今さら新しいことを始めるのは無理だ」
そう考えている人がいます。
しかし、実際には別の選択肢が存在するかもしれません。
親の世話をすることもできる。
自分の生活を優先することもできる。
今の環境を変えることもできる。
もちろん、どちらを選ぶべきかは、その人の状況によって違います。
私は、どちらか一方を正解として押しつけることはしません。
それぞれの選択肢を取った場合に、どのような未来が考えられるのか、どのような懸念があるのかを見ていきます。
選択肢を見せることと、その選択によって起こり得ることを伝えること。
この両方が大切です。
「本人に選ばせる」と「行動を示す」は矛盾しない
ただし、人はいつでも自分で考え、行動できるわけではありません。
長い間無理をしてきた人や、問題が複雑に絡み合っている人は、何をすればよいのか分からなくなってしまうことがあります。
そのような場合には、選択肢を並べるだけでは足りないこともあります。
今すぐできることを一つ示す。
実行したら、その結果を確認する。
そこから次にできることを考える。
このように、具体的な行動を示すこともあります。
もちろん、実際に行動するかどうかは相談者自身が決めることです。
私は相談者の人生の責任者ではありません。
相談者の代わりに人生を変えることもできません。
しかし、一人では見えなかったものを見えるようにすることはできるかもしれません。
選べる道を示し、それぞれの未来やリスクを伝えることができるかもしれません。
そして、必要であれば、行動を始めるための一歩を示すこともできるかもしれません。
幸せの形は、一つではない
ここで、もう一つ大切にしていることがあります。
それは、相談者にとっての幸せを、私が勝手に決めないということです。
一般的に良いとされる選択が、その人にとっても良いとは限りません。
理想的に見える未来が、今の本人にとって必要な未来とも限りません。
本人が望んでいることも大切ですが、その希望が今の状況に合っているかどうかも考える必要があります。
だからこそ、占術から見える姿、現実の姿、本人の希望を重ね合わせます。
そのうえで、今の相談者にとって何が必要なのかを見いだしていきます。
理想に近づくことが正解とは限らない。
現状を維持することが正解とも限らない。
本人の希望をそのまま実現することが最善とも限らない。
大切なのは、今のその人にとって必要な答えを見つけることです。
次回予告
ここまで読んで、こんな疑問を持たれたかもしれません。
「結局、鑑定の最後には何が決まるの?」
私の答えは、とてもシンプルです。
方針が決まれば、相談は完了です。笑
次回は、私が考える「一手」とは何なのか。そして、なぜ35,000円のメインプランが、このような形になっているのかをお話しします。
【対話の全記録はこちら】
今回の内容に至るまでの、ChatGPTとの実際のやりとりを公開しています。
「35,000円の鑑定プランは本当に価値があるのか?|鑑定理念が生まれるまでの対話記録」


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