トークショウの後日談?裏話?写真家も人間、悩みはあれど、時が来ないと話せない

世間話

写真は裏高尾にある千代田稲荷神社さんから見た紅葉↑

トークショウの後日談を書いている間にトークショウを撮影した動画本編と予告編?が「出来たよ~」と武史さんから連絡が来ました。

動画本編(1時間11分)を見ると予想通り私の話が長かった。済みません。

予告編(6分29秒)はとてもすっきりしていて、武史さんの(動画編集の)世界観がよく感じられました。

動画をしっかりと見ることで分かってくることがあるので、その楽しみは後日にしようと思っています。

あ、武史さんの動画で思い出したことがあります。

武史さんは動画で「一つの曲」を練り上げている感じがする人です。

「無音部分も環境の音も登壇者の会話すらも使って奏でられる曲」のような何かです。

「見えている部分で構成されている内容の伝達」を損なうことなく、言葉を「意味ではなく音」として奏で作曲されています。

今回の動画(特に予告編)はどうなっているか、まだしっかり見ていないのですが、御覧になることがあれば気にかけてみてください。

目を閉じることで拡がる世界がある・・・かもしれないです。

さて本題というか、もともと書いていた部分に戻ります。

先月、私も参加していた海沼武史写真展トークショウ2回目が無事に終わりました。

9月23日(火曜日)に写真展も無事に幕を閉じたとのことでした。

23日は私も千代田稲荷神社さん→薬王院のルートの帰りに写真展に寄って来ました。

駒木野庭園で展示される写真展はなんか良いなって思います。

あの空間はとても良いと思う。

最終日の午前中、武史さんは「人が来ない~」なんてLINEで話してましたが、午後にお邪魔した頃はいろんな人とお話になってました。

武史さん曰く「(いろいろあったけど)無事に終わった~」という達成感が心地良かったそうです。(これまではそれほどでもなかったとのことです。忘れてるだけだと思います。)

あ、そうそう、1日目のはっちぃさんのトークショウの時に画家の土方朋子ひじかたともこ氏とお話をする機会があり、大切な事に気づかされたので「海沼武史写真展と最新写真集?のあれこれ。9月21日に私もトークショーに出るよ→出た!」を加筆しました。(大きく加筆した部分に飛びます

2日連続のトークショウなのにたくさんの人が来てくれた→武史さんすごいと思う

私が参加した2日目のトークショウのお話です。

1回目の翌日に2回目のトークショウだったのですが、多くの人が集まってくださいました。

「海沼武史氏(以後、武史さん)を気にされる人は多いんだな~」とちょっと感動です。(誰目線かはご容赦をm(__)m)

どんなイベントでも企画者が一番悩むのは集客ですし、相応に「欲しい数」みたいなものがあります。

「少ないなら少ないで良いと言いつつも」ってやつです。

武史さんは「ん~、気にしないよ」って言うと思うけれど、本当は誰よりも見に来て欲しいって心の端っこで思ってると妄想します。

だからイベントの開催は何であれ大変だなって思っています。

私が考える話では無いのですが、ドキドキしました。

次に気になるのは

トークショウは成立するのか?

これも私が気にする話ではありませんが、何せ武史さんから「進行は任せたから」と言われていました。

今回のトークショウの時間は1時間30分で相当長いです。

飽きないで話が聞けるトークショウはそうそう無いです。(話す方はもっと話させて欲しいって思ってます。冠婚葬祭の挨拶と同じです。笑)

「イベントは1時間30分だけど30分~45分ぐらいで終わって、後は作品を見てもらう時間にすれば良い」と思いましたし、冒頭でそのように言いました。(武史さんも短くなったらそれはそれでって言ってました)

実際、写真展のメインは展示作品であり、その作品を生み出した「海沼武史」です。

長い話はいらないと考えていましたが、ほんと私にはきついイベントです。

少しでも話を聞く人が楽しめる空間を作りたくて

飽きないで聞いて頂くために、私が出来る事は何だろうかと考えてやったのが、「トークショウの前に話し始める」です。笑

誰も居ない空間で話すほどの勇気はありませんが、会場設営で人が居ますし、少し早めだけど椅子や座布団があるから座って待ってる人も居たし、対談する中村明博氏(以後、中村店長さん)や武史さんが出たり入ったりしてました。

そこで

「じゃあ、ちょっと話をしましょう」

とスタートしました。

これがスタート20分ぐらい前です。

会場から「あれ?話し始めてる」と声が聞こえるご愛敬まであります。

「開始までに少し時間もありますが、場も暖めておきたいので、トークショウでどんなテーマに触れるかお話します」

トークショウで触れようと思っているテーマの背景や経緯を話せば、トークショウの話も多少は聞きやすくなるかもという想いです。

前段で話題にしたのがこちら

「武史さんはなぜしょぼくれるのか」とか
「武史さんはなぜすぐにこの世から消えたがるのか」とか
「武史さんはなぜ格好付けるのか」とか

そして、「こういったことをトークショウのテーマとして扱おうとした理由は何なのか?」とか

「これどうなのよ?」と今振り返ると感じます。笑

これに加え前段のお話では、私がトークショウに招かれるに至った背景や経緯に触れていきました。

会場の人も戸惑い気味でしたが、多少なりとも面白く感じてくださっ・・・たかどうかは分かりませんが。まあ自己満足です。

武史さんがうまく動画編集してくれるにも限界があると思う

こんな感じでトークショウは始まったのですが、後で公開された動画を拝見して、「うわ~、長いな」というのが正直な感想です。(予告編はすっきりしていて楽に見ることが出来ます)

今回のトークショウでは内容よりも、周りのことばかり気になっていました。

1.会場の反応(女性が7割ぐらいいらしたと思うのですが、反応して頂きたいところで反応が返ってくるのが伝わってきて安心出来ました。ありがとうございます。男性はもう少し分かりやすく反応してください。つまんない反応でも良くて、その時はさっさとトークショウを締めたので。「つまんない」という反応をしたよ!だとしたら、気づけませんでした。笑)

2.時間の流れを見ていました。対談を長く感じはじめたら締めに入ろうと思っていました(対談のテンポが悪くなると、余計に長く感じるためです)。結果的に15時55分までやっていた事を考えると、長すぎた。(トークショウの終了は16時)

3.トークショウが穏やかな感じでほっとしました。(トークショウは内容より登壇者のやりとりのテンポが良いこと、そして、会場の皆様が好意的に聞いてくださるかどうかで全く違った世界になります。武史さんも中村店長さんも相手と空間を大事にしてくださり、会場の皆様も同じようにこの空間を大事にしてくださっていることが伝わっていました。武史さんは大切にされてるな~って思います)

というようなトークショウの内容とは違う事ばかりが気になっていましたが、まあこんなものです。

無事にトークショウを終えた後、最終日(祝日)の写真展に顔を出したと言いましたが、その時に武史さんに会いました。

武史さんから「今、トークショウの動画を見直して、YouTubeに投稿できるように準備を進めてるんだよね~」っていう話を聞いてたら、「内田君って思ってたより進行が下手だよねってトークショウで感じてたんだよ」と爆弾を投げつけてきました。Σ( ̄□ ̄;)

武史さんの無茶振りが際立っている発言だと思います。

ただその後「そう思ってたんだけど、動画を見てたら、それなりの形になってた」ってフォローが入りました。笑

武史さんの優しさが出てきてるやつです↑(たぶん昔の武史さんなら、あ~した方が良い、こうした方が良いって色々いう気がします)

アーティストの裏側を見せるチャレンジをした理由?

今回のトークショウで私が出てくるのは異色なはずで、実際、写真家のトークショウなのに写真家の裏側を語るみたいになってました。

私と武史さんとの関わり自体・出会いそのものが意味不明な部分もあります。

今回参加した理由は、武史さんが以前から「あなた(内田)とのやりとりを皆に見て欲しい」って言っていたことが多少なりとも関係していると思います。

私の商売上、やりとりが衆目にさらされることはありません。

「内田君はブログで色々と書いてるんだけど、このリアル感は伝わりにくいんだよね」「リアルであなたとやりとりをするのはすごく刺激になる」と昔からお話になってました。(動画を見るとただの長話のような気がしてます。笑)

特にこれを話題にトークショウのお誘いがあったわけではありませんが、ご自身を題材にして私のお披露目をしてくださったのだと思います。

だから写真展のトークショウとしては異色な形になったのだろうな~、武史さんはチャレンジャーだな~と思います。

過去60年の武史さんであればやらないようなアプローチだと思いますし、アーティストの裏側を見せるのはいきじゃないと以前はお話になっていました。

粋じゃないのにアプローチしたということは、アーティストという枠組みから抜け出し始めているのかも知れないです。

更に、武史さんはトークショウで何度か「貰ったギフトを還元したい」的な発言をしていました。

作品を展示することも一つの還元だと思います。

私みたいに「よく分からないので教えてもらいたいな」と思う人もいます。

作品を見て説明無しでも分かる人は、作品に関心を持っている人か作品の何かに惹かれた人だと思います。

私は作品に関心が無い人・作品の受け止め方が分からない人にも、武史さんの作品を見てもらいたいと思ったのです。

もう一つは「海沼武史」という人に出会った私が「武史さんという人を知ってみたい」と思ったことです。

武史さんを知ってみたいというのは、2023年に武史さんと話し始めた事がスタートです。

「なんか今、結構きついって聞いたんですけど?」みたいな話し始めをきっかけとして知り合った武史さんの世界に惹かれた・・・ような気がします。笑

武史さんの作品に惹かれたわけじゃないのが肝かもしれません。(そもそもほとんど知らなかったですし)

「教えてほしい」と質問をすれば、「分からない」「考えたことない」と言いつつも答えを探そうとされます。

一生懸命な人だと思います。

そのやり取りの中で生まれてきた機会の一つが今回のトークショウでした。

そして、そのやり取りの中で写真や動画、音楽といった作品についても、世界観を話してくださいました。

だから、「作品を知って貰いたい」というよりも「見えない世界への扉がそこにあること」を、ほかの人にも知って貰いたいと思ったのかもしれないです。

後は武史さんは「アーティストも悩むんだよ」みたいな感じを会場で共有出来たら良いなって言ってましたが、少しは共有できたみたいです。

なんというか、そういう話ばかりになったので。

もともとトークショウのテーマは「写真家 海沼武史」ではなく「海沼武史」でした。

そして、私の理解する限り、過去60年は「苦悩の時代だった」みたいな想いを持っていたのが武史さんでした。(これはご本人の思い込みで実際には違いますけど)

取り巻く世界に「見せたい自分を見せよう」としていた武史さんですが、だんだん「自分を見せることそのもの」に関心がなくなってきたのかもしれないです。(悪い意味ではなく、より積極的な意味合いで使っています)

見せることにあまり意識を向けていないからか、武史さんの印象がソフトな気がします。

これは大きな変化のはずですが、たぶんご自身は「んー、特に思い当たらない」って言いそう。

あ、そうそう、武史さんは自分をさらけ出すトークショウになったわけですが、「アーティストも悩む」をお披露目した結果、「そうなんですね!」といった反応も返ってきて「よかった~」って言ってました。(なんでも私は書いちゃうんです。笑)

以上がトークショウの後日談でした。

このやたら長い投稿で私は何を書いてるんだろ・・・笑

振り返ってみて考えるのは「見えている姿とか見えている様子のその奥に大事なことがありそう」ってことかな~。

トークショウの動画をよく見てから考えようと思います。

いずれにせよ、希少な機会を頂きありがとうございました。

この投稿をご覧いただいたお礼に、私ですら「長いな!」と思ってしまった動画本編洗練された予約編のリンクをお知らせいたします。笑

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