鬱で出口が見えない時は、出口を教えて貰う

この世界は自分のためにある

鬱気味の家族がいて、その家族自身が何とかしたいと思っている場合、何とかなる事があります。

鬱症状があるような状態で私の所に相談された場合、最初にお伝えするのは「医療機関に相談した方が良い」です。

「鬱という脳の病気の可能性」を確認した方が良いのと、自分だけとか家族だけとかで抱え込まないようにするためです。

ただ、大抵は既に医療機関に掛かっていて(なんだったら薬も処方されていて)、「今後どうしたら良いだろうか」と出口が見えない状態で相談されるケースの方が多いです。

本来の自分に戻る心のリハビリ

占いでもメンタルケアでも似ているのですが、心が病んでいる時・疲れ切っている時に何とかしようと思っても身体も心もついていきません。

どうしたら良いか分かっていても出来ないです。

動くのもしんどい時に何かを言われても応えられないですし、それ自体がさらなる負担を生みます。

しんどい時よりもほんの少しで良いので浮き上がっている時の動き方です。

医療機関に掛かるほどでは無い状態か、医療に掛かっているけれど今後どうしたら良いか悩んでいる状態で「何とかしたい」と思っている人向けのお話になります。

今回お話する内容は、手法としては難しくないはずですが、このサービスを提供出来る人がどれほどいるのか分からないです。

似たようなサービスはあると思うのだけど、なんだかちょっと異色な感じがします。

話を聞いてくれ、話を引き出してくれる人(機関)を探す

まずは「幅広く話を聞いてくれる機関、または人を見つける」がスタート地点です。

先日、お問い合わせを頂いた時にも同じようにお答えしました。

『身の回りで話を聞いて貰えそうな「他人」を探してみてください』と。

でも身内は避けてください。

身内同士は心にフィルターが掛かりにくいので、一歩間違えると素手で殴り合うみたいな感じになってしまいます。(心の話です)

近すぎる存在だからです。

この時の「話を聞いて貰う」とは、「話を引き出してくれる」という意味合いでもあります。

「気になっていること、心に浮かんでいることをお話ください」というスタイルで話を引き出すのは難しいです。

話を聞いてくれる(話を引き出してくれる)人が今の状態に変化を与えてくれます。

たぶん医療者に話を聞いて貰う感じになると思うのですが、相談者本人が表に出している、相談者の表面に見えているもので医療者は判断していくことになります。

ただ本当は

自覚の無い、でも大事なことを引き出す技術

相談者本人もよく分かっていないこと、周りもよく分からないことがあり、そこに大事なポイントがあることが多いです。

言葉として出てくれば「あぁ、確かに」となるのですが、なかなか言葉にならない部分です。

聞き手はこれを引き出す技量を求められます。

私の場合は、長い間占いをやっていることもありますし、聞いた話の中にある「本当に必要な事」を見極める仕事を長いことやっているので、見せていない・見えていないものを見るトレーニングをしてきました。

この「本当はあるのだけど、本人を含めて誰にも見えていない何か」を引き出すことが、心のリハビリに繋がります。

メンタル系のお仕事をされる人には必須のスキルになってきます。

話を引き出して、答えを見つける事に時間が掛かるんですよね。

無理をしない、時間を掛ける、状態が戻る前提で繰り返す

心のリハビリということもあって、今日の明日のでどうにかなる話ではなくて、その時・その瞬間に必要な事があります。

一つずつ明らかにしていくことで、時の流れと共に自分も周りも状況も、安定へと変化していきます。

そういう世界の話です。

これはたぶんメンタル系のお仕事をされている人はみんながやってると思います。

自然とこういう形に集約されていくからです。

ただ、相談者の個別性が非常に高いので、時間を掛けて話を聞いてくれ・話を引き出して貰えるかどうかに掛かっています。

そうなると医療機関ではそこまではなかなか出来ないと思うので、悩んだら私に相談してみてくださいとお伝えするしかないのが現状ですが、やっていることは上に話していることです。

精神的に不安定になっていたり、鬱みたいになっていたりというのは、心のコントロールが出来なくなってちぐはぐに動いている状態です。

心の動きがちぐはぐなら、その人の心が整う状態に戻していけば回復が期待出来ます。

精神的に落ちるのもしんどいけれど、落ちないようにするのもしんどい

今回は「精神的に不安定」をテーマにしていますが、誰でも多かれ少なかれ不安定になるものです。

ただ、精神的に不安定になった時に「まあ何とかなるでしょ」みたいになる人は深みにはまりません。

これが無意識に出来る人もいれば、「何とかなるだろう」を意識して切り替える習慣を持っている人もいます。

精神的に深みにはまりやすい人は、この意識して切り替える習慣を「深みにはまる方」に切り替えやすいです。

「あ、落ち始めた」というのは気がつくのですが、そのまま落ちちゃうからしんどくなります。

この時に落ちないように踏ん張りが効くようにしていきます。

落ちるとしんどいのですが、落ちないようにするのもしんどいです。

同じようにしんどいのですが、その後が違います。

落ちないように踏ん張っていると、だんだんと浮かび上がるのが早くなっていきます。

これが心のリハビリの効果です。

思考の癖を知る

「鬱」そのものは脳の病気ということが分かってきました。

脳の病気であるなら、治療をしていくことで改善しやすくなります。

一方で思考の傾向で「鬱っぽく」なるケースもあります。(結構あります)

思考の傾向とは、ついネガティブなことを考えてしまうとか、後ろ向きな意識になってしまうとか、極端に考えてしまう等です。

別にネガティブな事を考えていても良いですし、後ろ向きな意識でも、極端に考えてしまうのでも何の問題もありません。

ただ、それで苦しんでいるなら話が違うというだけです。

人は本質的に、思うように生きた方が幸せに気づきやすいのですが、「思考の癖」の影響を受けて望んでいないのに自分を追い詰めてしまう場合もあります。

それらを紐解くところから少しずつ進めていきます。

今まで意識を向けてこなかったことに意識を向けていくので、昨日は分からなかったのに今日は分かるというような事が起きます。

そうやって自分を知り、自分をコントロールする方法を身につけていくと大分楽になります。

誰もが精神的に落ちる

誰もが精神的に苦しくなることがあります。

それなら精神的に落ちないように無理をするよりも、「落ちた時はこうする」とマイルールを決めると対処が楽になりますし、効果も期待出来ます。

精神的に不安定な状態に対して薬で抑えつけるというのはありがちですし、それが必要な時もあると思います。

一方で自分を知り、自分の意思で自分をコントロール出来るようになると大分楽になります。

人は状況と対処が分かると落ち着きます。

そこから始め、そこを完成させていく

こうやって落ちた状態から回復していく方法もあるというお話です。

特に目新しい方法ではなく、私が使う占いでもよくやります。

占いを依頼される方も精神的に不安定になっていることがあるためです。

不安だから何とかしたい・何か出来ないかと相談されます。

程度が違うだけで、心のバランスを回復させていくと、良い感じになっていきます。

思い詰めやすい話ですが、なんだかんだと少しずつ変わっていきます。

ADHDのような感じの場合は違った対処になるので、そういった場合は「ADHDの特徴を持つ我が子の受け止め方・接し方。占い的に全く違う解釈がある」をご覧ください。

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