今回のお話は「引っ越してから体調不良、お祓い・お守り以外に何か出来る?」の話の続きみたいな感じになります。
家を建てる時だけでなく、リノベーションの時にも家相を気にする時があるかもしれません。
家を建てたり、改築するなら間取りを変更することも出来ますが、それ以外は「あるものを活かす」ことになります。
まず家相とは「住みやすい家の構成を突き詰めたモノ」だと思ってください。
風水の場合は「住みやすい場所を突き詰めたモノ」と言えます。
ここが抜けると「占いでは良かったのに住みにくい」というのが平気で起きます。
「占いでは良い」は、幸せから遠のくことがあるので、十分に注意したいです。
占い師も様々いて、占い最優先もいれば、現実最優先もいます。
私は現実と占いの折衷案で「快適性」を優先させます。
快適性は満足度を高め、満足度が高まると幸福感を感じやすくなります。
幸福であることは、全ての不運を遠ざけてくれます。
よく言われる、鬼門・裏鬼門に玄関・水回りですが、これらが来ると「日本の構成上」住みにくいとみます。
北に玄関が分かりやすいと思います。
北は日差しが短く、弱いです。
暗い玄関は陰気を呼び、住む人に影がさしやすくなります。
だから「北玄関は避けた方が良い」と言われるわけです。
日本の構成上とお伝えしましたが、これは日本の気候風土の中で住みやすい家を追求したのが日本家相だからです。
川の近くが場所によっては凶相とされるのも、川が氾濫したときに大きな影響を受けるからです。
だからこそ、立地が重要ですし、その場所に合った家相の構成が生活に影響してくるわけです。
このため、家相を見るとき、本来は周辺環境も考慮するものです。
風の通り道はどうなっているのか、勾配はどうなのかなどで、家に与える影響は変わってきます。
そこまで考えなかったとしても、家を建てたりリノベーションをしようとする時は、その場所の使い勝手も考慮しながら構成を考えるモノです。
いくら占い上良いと言ったって「それをやったら不便」というのが意外に多いです。
ここで最初にお話した言葉を振り返ると「家相とは「住みやすい家の構成を突き詰めたモノ」」です。
家相にはお手本みたいな間取りや構成がありますが、そのお手本通りの配置になる家はそんなにありません。
通常は家々で作りが違うので、お手本を当てはめるのでは無く、その家の個性を考慮して家相を割り出していきます。
この作業によって「使い勝手」を考えながら間取りを構成していくことで、自然と収まるところに収まるような間取りになっていきます。
厄介なのは「住みやすさ」よりも「都合(どうしてもここに○○を置きたいなど)」を優先した場合です。
「都合」を優先すると、無理な間取りになりやすく、結果的に使いにくい家になっていきます。
そういう家は家相的にも収まりの悪い家になりやすいです。
でも、もし、家相で見たときよりも「使いやすい間取り」ならば、選択の余地があります。
「使いやすい」にもいろいろとありますが、周辺も考慮して手間が掛からず・過ごしやすい・住みやすい家に近い感じならOKです。
実際には住んでみないと分からないものですが、図面を見て楽しそうに生活している姿が思い浮かぶなら、大抵大丈夫です。
住む前から「う~ん、使い勝手が・・・」という場合は、練り直すか、使い方を変えるかした方が良いです。
良い家相は「住みやすい家のこと」、と覚えておくだけでも違います。
住みにくいなら、住みやすいように微調整していくことで快適性が変わってきます。
快適になってきたら、多少家相的に問題があっても問題は起きにくいものです。