占いで結構あるのが「漠然とした相談」というのがあります。
漠然としているからこそ、その人の大事なことをはっきりさせます
こういうご相談があったとき、私がすることは「この人にとって一番大事なことははっきりさせる」ところから占いをスタートします。
私は、良い占いとは、いろいろと占い師が話を聞いてくれるところから始まると思っています。
占い師がたくさん聞いてくれると、相談者はそれに対して一生懸命考え、答えると思います。
その一つずつの回答が「何をしたら良いか」をはっきりさせてくれます。
「え?占いっていろいろと話をしないとだめなの?」って思われるかもしれません。
これは霊視・霊感と占いをごっちゃにしているケースです。
霊視・霊感も占いも大きなくくりでは共通点が多い
霊感・霊視だと何も言わなくても必要な事を教えてくれる感じがします。
その延長で占い師にも何も言わなくても必要な事を教えてくれると思ってしまうかもしれないです。
実際は、占い師はもちろんのこと、霊感・霊視が出来る人でも、細かい情報があった方が良いです。
占いで大事なことは「何が大事なのかを明らかにすること」「相談者が求めていることに答えること」です。
そして、この大事なことは「相談者にとっても一番大事」じゃないとだめです。
そうじゃないと「私が聞きたかったのはそれじゃないのに・・・」となることがあります。
こういうすれ違いは霊感・霊視の人に多いです。
もしかしたら相談者の言葉には出てきていないけど、潜在的に霊視・霊感の人が伝える内容が一番重要なのかもしれません。
しかし、人は理屈だけで動いているわけでは無いので、相談者が感じている一番大事なことも重要な要素になります。
霊視・霊感の人と同じように、占い師も求められていることに答えることを重視する
占い師は霊視・霊感の人とは違って、この二つのポイントを最初に押さえて鑑定をしていきます。
結果的にその人が求めていることも占い、その人にとって必要な事も占います。
では「何をしたら良いか分からない」状態で、占い師に何を求めると良いかです。
占い師は何も無いところから何かを生み出すことは出来ませんが、相談者が求めるものを見える形にすることは可能です。
相談者が求めるものを見える形にするとは、何が大事で何が大事じゃ無いか、今がどういう状況にあって、どういう状況にあることが良いのか、未来の目標はどこに設定をすれば良いか、ということです。
自分の事は自分が一番分かっていると思うモノですし、それは一面で確かなことなのですが、抜けている部分があります。
自分の事が分かっているのは一面だけ、多面的に見ると意外と分からなくなる
確かに自分の事は自分が一番よく分かっているけれど、自分の全てを一度に見ることは難しいです。
ポイントを絞って貰えれば自分にとってどうなのかははっきりするけど、漠然とした状態では自分のことはよく分からないということです。
占い師はこの「ポイントを絞る」ことを得意としています。
何が大事で何が大事じゃ無いかというのはまさにこれです。
相談者は占い師にポイントを絞って貰うことで、手がつかない状況を整理することが出来ます。
漠然とした状態では何をどのようにとらえたら良いか分からない事も、占い師から投げかけて貰うと「合ってる・違ってる」と判断出来ます。
過去と比較することで良い時を思い出し、そこに自分を合わせていける
何をしたら良いかよく分からないときとは、未来を見るよりも過去を鑑定してもらって「良かったとき」を引き出すと効果的です。
過去の調子が良かったときは、大体、運気的・運勢的にも調子が良いときです。
運気や運勢をチェックしてみると、この辺が現実と一致しています。
そして、運気や運勢が良いときにやっていることは、その人にとっても「やりやすい」「やっていてわくわくする」ということが多いです。
一方で何をしたら良いか分からないときというのは、運気・運勢的には「変化の時」にさしかかっていることが多いです。
運気・運勢的に「悪い時」というわけではありません。
運が悪いとか良いとか以前に「本当のところはどうなのか」が大切
何かをしないとだめなのでは?という、無意識の葛藤が焦りや不安に繋がっている感じです。
それが「変化の時」の予兆みたいなものです。
人は一定の間隔で不安になったり平気になったりします。
これを鑑定してみると、運勢の変化に重なっています。
「不安=悪いこと」ではないです。
何をしたら良いか分からないと感じる時ほど「チャンスの時」ということです。
ここで一つポイントがあります。
それは占い師の言うことが全てでは無いことです。
この占い師さんの鑑定は自分にとって使えるかどうかという判断が大事
「そんなの当たり前じゃん!」って思う人は、平常心だからこそです。
でも、精神的に弱っていたり、迷いや不安が深かったりすると「占い師の言うことが全て」のようになることがあります。
何をしたら良いか分からないときは、まずは占ってもらいます。
そして、占いの結果を現実と比較しながら、この占いが使えるかどうかを判断します。
要は当たっているかどうか、当てにできるかどうかです。
当てに出来ないなら少なくともその占いは気晴らし以上のものではありません。
一方で、思い当たるところが多い占いだった場合は、占い師さんの話に合わせて行動してみると良いです。
占い師さんは自分では見えていない部分が見えています。
占いを上手に使える人は占いをヒントにして自分の行動を修正していく
その占い師さんの言葉に思い当たるところが多いなら、見えていない部分を参考にする意味は十分にあります。
占い師さんの言葉に合わせて一つずつスタートしていくと、調子が良かった時の状態に近づけます。
結果的に、今の自分は何をしたら良いかも気が付けるようになります。
こういうことが出来るのは占い師さんだけなので、もし漠然とした不安と焦りがあるならば、占い師さんに相談してみると良いです。
良い占い師さんに出会うコツは、いろいろと話を聞いてくれる占い師さんです。
漠然とした状態で「これですよ」ってそれだけ切り取って出されても大切なことを気づきにくいです。
話を聞いてくれるからこそ、気づきが生まれ、漠然とした雲が払われていきます。