占いに関心を持ち始めた時、占いに活路を見いだそうとする時に出てくるのが「当たる占い」です。
私の感覚としては、当たるかどうかは「結局、占い師との相性によるかな」と思っていますが、世間的には「当たる」が大事になるのは当然です。
占い師であれば理解していることがあって、それが「占いに一番は無い」です。
どのような占いであっても全てを網羅することは出来ず、何かに絞って現象を明らかにします。
何かに絞るわけですから、そこにぶつかってくる違う占いが出てきます。
引っ越しに良い方位・時期を占っても、同じ引っ越しの占いのはずなのに「それは凶方位」となるケースがあるのと同じです。
占いの種類が異なれば更に顕著で、ある占いでは引っ越しは良いと出ていても、別の占いでは引っ越しは良くないとか、その時期は悪いとか出てきます。
1つの占いでどんなに良い結果でも、別の占いで悪いと出てくる可能性がある
これは占いによって重視しているポイントが違うために出てくる相違であったり、基準の相違であったりするのですが、結果的に「当たるかどうかは占い師と相談者次第」に繋がってきます。
占い師は占いの結果を伝えるのが仕事では無く、占いの結果を当てに行くのが仕事です。
このため占い師は「この占いの結果をその相談者に当てはめて行くには何が必要か」を考えながら占っています。
相談者に占いの結果を落とし込んでいくことで、相談者に必要な答えが明らかになります。
この必要な答えが相談者にとって当たるかどうかです。
私自身、頂いた相談を占うときは、いろいろな占いを使って必要な答えを引き出します。
その上で占いの結果と相談者の現実を組み合わせて一番良い落としどころから、出来れば避けたい落としどころまでを整理して行きます。
複数の占いを使ってトータルで良い未来を探す
全体から見て良い感じの落としどころを見つけるためには、方位占いだけでは出てきませんし、何か一つの占いだけでは難しいです。
その理由は上でもお話をしているように、相反する別の占いの結果がぶつかってくるからです。
今年は引っ越さない方が良い運勢だけど、じゃあ、なぜ引っ越しても良いのか?という占いがあるかどうかです。
逆に、引っ越した方が良い年だけど、引っ越さない方が良いというのもあります。
当たるかどうかは「占い師と相談者の関係」に落ち着いていきます。
ネットで検索する人が困るのは「良い」という情報もあれば「悪い」という情報もあることですが、その理由は占いの結果は占いによって変わるモノだからです。
引っ越しの占いですらいくつもあり、結果もぶつかる
自分に必要な答えを引き出すには「自分のケースではどうしたら良いか」を相談するしかないような気がします。
それを受けて、この結果が本当に役立つかどうかの検証を、自分でしていく感じです。
占い師は占った結果に責任を持ってくれないので、自分の身は自分で守る必要があります。
占いを受けないで済むならそれで良いと思いますが、他に手段が無い時・占いが気になる時に相談をするなら、大事な意識になります。
これぐらいの距離感を持って占いを受けることが出来るなら、占いの結果を冷静に受け止めることが出来、必要な形で活かせるようになります。